この記事では、2021年のAlexa Skills Kitに関わる新機能をご紹介します。新しい情報をいち早くお届けするため、日本語未対応の機能やベータの機能もございます。日本語未対応の機能は、日本語対応が決まりましたら本記事もしくはブログ、技術資料でお知らせいたします。2020年の振り返りはこちら。
2/9 Alexa Entitiesベータ版 (日本語未対応)
Alexa Entitiesを使うことによって、スキルはAlexa Knowledge Graphから人や場所などの情報を取得することができます。Alexa Entitiesは一部の標準スロットタイプに対応しております。例えば、スキルでAMAZON.Countryを使用する場合、「Canada」という発話のリクエストにはEntityの名前や一意の Alexa Entity ID(internationalized URI: IRI)が含まれます。このIRIへHTTP GETリクエストを送ることで情報を取得します。「Canada」のようなAMAZON.Countryのスロット値では、国境を接する国、首都、通貨や人口などを取得することができます。
※現在日本の開発者アカウントでこの機能をテストすることはできません。関連部署と調整中ですので、USのアカウントをお使いいただくか、今しばらくお待ちください。
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2/22より日本の開発者アカウントでもテストできるようになりました!
Alexaブログ(英語):Announcing Alexa Entities (Beta): Create More Intelligent and Engaging Skills With Easy Access to Alexa’s Knowledge
技術資料(英語):Alexa Entities Reference
サンプルコード:AlexaEntitiesCookbookExample
1/29 日本向けの新しいFunの発話スタイル
Alexaの新しい発話スタイル「Fun」は、Alexaの音声の要素を変更することでより明るく印象のある音声を生成します。挨拶やアニメーション、子供向けの物語などでより元気でフレンドリーに聞こえる音声のスタイルを設定することができます。
Alexaブログ:日本向けの新しいFunの発話スタイル
技術資料:音声合成マークアップ言語(SSML)のリファレンス - amazon:domain
1/20 ASK Toolkit for VS CodeがSelf-hostedスキルに対応
ASK Toolkitは、Visual Studio Code(VS Code)の拡張機能です。今までAlexa-hostedスキルにのみ対応していましたが、スキルのエンドポイントに個人のAWSリソースを指定するSelf-hostedスキルでも使えるようになりました。Alexa-hostedスキルとは一部仕様が異なるのでご注意ください。たとえば、コードのデプロイはASK CLIやAWS CLIで行う必要があります。
技術資料(英語):Create and Manage Skills in Visual Studio Code
1/19 Multi-Value Slots (日本語未対応)
一部の英語ロケールで、Multi-Value Slot (MVS) が利用できるようになりました。今までスキルで複数のスロット値を受け取るためにはサンプル発話でその数だけスロットを追加する必要がありました。MVSを利用すると、一つのスロットで複数の値を取得できるようになります。
詳しくはこちら:MVSが一部英語ロケールでGA提供開始
Alexaブログ(英語):Now Available: Use Multi-Value Slots to build more Natural conversations
技術資料(英語):Collect Multiple Values in a Slot
1/14 Alexa Energy Dashboard (日本未対応)
Alexaのスマートホームデバイスのエネルギー量の消費を管理するダッシュボードがリリースされました。スマートホームスキルでデバイスの検出にデバイスが消費するエネルギー量を定義すれば、消費量をAlexaアプリで参照できるようになりました。全体的に消費されているエネルギー量や、デバイスごとの消費量も確認できるようになり、最近の消費のトレンドも自動的に表示されます。
Alexaブログ(英語):Now Available: Enable Your Customers to Track and Manage their Devices’ Energy Usage with the Alexa Energy Dashboard